外出先の水まわりへの「関心」と「役割」はどう変わったか?

2020-2026 軌跡を辿る総集編

2026.03.23

TIPSをご購読いただきありがとうございます。メールマガジンとして本連載をお届けし始めてから、間もなく7年を迎えようとしています。本記事では2020年から2026年までに公開した記事を振り返り、社会の変化に応じた水まわりの変遷を3つのフェーズで総括します。
さまざまな感染対策として公衆衛生の徹底という問題提起から始まり、やがて「人が戻ってきた施設で、いかにおもてなしを形にするか」という価値の創造へ。そして現在は、「誰もが心からリラックスできる場所とは何か」というウェルビーイングの追求へ。
トイレを含む水まわり空間は、単なる「設備」であることを超え、その施設の、ひいては社会の「質」を象徴する場所へと進化を遂げています。この記事が、これからの5年、10年先を見据える皆様にとって、次なる空間づくりのヒントとなれば幸いです。
※リンク先の記事は当時のものであり、最新のデータではありませんので、あらかじめご了承ください。

衛生の徹底と「安心」の標準化(2020-2022)
価値を高めるおもてなしとしての水まわり(2023-2024)
多様性の深化と「リトリート」空間への進化(2025-2026)

【1:2020-2022】 衛生の徹底と「安心」の標準化

2020年、コロナ禍。社会の関心は一気に「衛生」へと集中しました。この時期は、さまざまな感染症対策としての「非接触」や「清掃性の向上」というテーマに世の中の注目が集まりました。

◆ 「手洗い」への意識変革

利用者調査から「手洗い」に対する意識が劇的に高まったことが示唆されました。水石けんで手を洗い、時間をかけて流水し、寒い時期にもしっかり手洗いできるように温水のニーズも見えました。また、手洗いのタイミングが増えたことにより、トイレ入口への手洗い場の設置といった新しい動線設計が生まれました。

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◆ 「非接触」を支える技術の再定義

不特定多数が触れる場所を減らすため、自動水栓や非接触で操作できるオート便器洗浄などの導入が急速に進みました。
タッチレスで、手を洗ったり便器洗浄を行うためには、センサー技術の進化が欠かせません。記事では、人の動きを読み取るマイクロ波センサーや、自動水栓の誤感知を防ぐ偏光板機能を備えた赤外線センサーなど、TOTOのセンサー技術の進化や、清潔で快適に使用いただける商品のご紹介をしました。

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【2:2023-2024】 価値を高めるおもてなしの場としての水まわり

パンデミックが落ち着きを見せ、人々が街に戻ってきたこの時期、さらにアップデートされた清潔への取り組みが重視され、施設の「集客力」や「ブランド価値」を左右する重要な空間へと位置づけがさらに進みました。

◆リピーターを生む「トイレのホスピタリティ」

「リピートしたくなる店」や「施設のイメージアップ」の条件として、トイレの清潔感や配慮がいかに重要かを分析。小規模施設でも取り組める心地よい空間づくりのコツを提示しました。

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◆宿泊施設の新たな評価軸

客室の水まわりに着目し、旅の満足度を左右するポイントを深掘り。トイレ・洗面・浴室が分かれている客室が人気であること、年代や施設タイプ別による入浴スタイルの違いが示唆されました。

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【3:2025-2026】 多様性の深化と「リトリート」空間への進化

そして現在、水まわり設計の最前線は「一人でも多くの人が使いやすい(ユニバーサルデザイン)」と、心の健康を支える「ウェルビーイング」の領域へと進んでいます。

◆さまざまな利用者が使いやすいトイレの追求

当事者のリアルな声に基づいた「トイレの選択肢の幅」についてご紹介。「男性トイレ」「女性トイレ」「車いすトイレ」に加えて、「男女共用トイレ」が求められています。

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◆ 「リトリート空間」としてのトイレ

現代の従業員にとって、オフィス・事務所のトイレは単なる排泄の場ではなく、ストレスから一時的に解放される「リトリート(休息)空間」であるという新しい価値観をご紹介しました。トイレの環境整備が、従業員の健康維持や、仕事継続のための基盤整備として重要となってきています。

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2020年からの7年間、私たちがメールマガジン「TIPS」を通じてお伝えしてきたのは、技術の進化だけではありません。それは、その時々の社会が抱える不安や期待に、水まわりという空間がどう応えられるかという「答え」の積み重ねでもありました。時代が変われば、求められる「解答」も変わります。しかし「使う人を想い、設計者・運営者の課題を解決する」という私たちの軸が変わることはありません。これからも、現場の皆様の最も近い伴走者として、確かなエビデンスと未来へのインスピレーションを発信し続けてまいります。

次回は、以前実施したアンケートの結果や、どのような記事が多く読まれているかなど、建築関係者の皆様の最新の関心事についてご紹介する予定です。

今後も、TOTOが実施した調査結果や、マーケティング情報を継続的に配信していきます。レポートに関するご意見・ご感想がございましたら、下記アンケートへご自由にご記入ください。また、より詳細な調査結果、配慮ポイント、現場事例等をご紹介するセミナーを各種ご用意しています。

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