データで見るトランスジェンダーのパブリックトイレ利用実態

「男性用/女性用」だけで足りている? パブリックに求められる「トイレの選択肢の幅」

2026.02.20

TOTOは一人でも多くの人が快適に安心して利用できるパブリックトイレ※1の実現を目指して、さまざまな方を対象としたトイレ利用実態のアンケート調査を行っています。今回は、「性的マイノリティのトイレ利用に関するアンケート調査」からの抜粋をご紹介します。
性的マイノリティの中でもトイレに困ることが多いとされるトランスジェンダー※2のパブリックトイレの利用実態やニーズを把握するために、トランスジェンダーのセクシュアリティ別や建築用途別の分析を実施。シスジェンダー※3との意識の違いを比較検証しました。

※1:商業施設、交通施設、オフィス、学校など、住宅以外のあらゆる施設のトイレを、TOTOではパブリックトイレと呼んでいます
※2:生まれたときに割り当てられた性別とは異なる性自認を持つ人
※3:生まれたときに割り当てられた性別と性自認が一致する人

       

トランスジェンダーが感じる外出先トイレ利用に関するストレスとトイレの選択肢

トランスジェンダー1,000人を対象に、外出先のトイレ利用でどのようなことにストレスを感じるか尋ねました。「トイレ内の個室が空くのを待っている時の周囲の視線」(43.0%)が最も多く、続いて「バリアフリートイレ・男女共用トイレの利用時、障がい者や高齢者、子ども連れの人と遭遇すること」(42.4%)、「性別問わず利用できるトイレがバリアフリートイレしかないこと」(42.1%)、「男女別トイレしかなく選択に困ること」(36.9%)の順となりました。
また、男女別しかないトイレの利用にストレスを感じるトランスジェンダーは39.5%という結果。特にMtXでは53.2%と最も高く、男性トイレに違和感を持ちながら、女性トイレにも入れないという実状が推測されます。
また、男女別しかないトイレの利用にストレスを感じるトランスジェンダーを対象に、他者の視線を気にせず自由に選べる場合の選択肢をあげ、どのトイレを利用したいかを尋ねました。性別に関係なく利用できる「男女共用トイレ」や「バリアフリートイレ」の意向がある一方、「男性トイレ」「女性トイレ」の利用意向もあることがわかりました。トイレの選択肢に幅が持てるように、施設整備することが求められています。

       

「男女共用個室トイレ」の利用意向とトランスジェンダー・シスジェンダーともに見られる普及への賛意。

不特定多数の人が利用する交通施設・商業施設に「男女共用個室トイレ」がある場合の利用意向を尋ねたところ、トランスジェンダー57.6%、シスジェンダー43.2%が利用すると思うと回答しました。最も利用意向が高かったのはMtX74.4%でした。
一方、「男女共用個室トイレ」を利用しない理由は、「男性トイレ・女性トイレがある」、「異性と同じトイレを使いたくない」、「汚れが気になる」、「防犯面で不安」が、トランスジェンダー・シスジェンダー共通で上位にあがりました。さらに、防犯対策については、「トイレ入口付近に防犯カメラを設置」、「人目がある場所に設置」、「警備員の巡回、付近に常駐」が不安軽減につながると回答がありました。
また、「男女共用個室トイレ」がパブリックトイレのひとつとして普及していくことについては、トランスジェンダーの77.3%、シスジェンダーの71.6%が賛成の意向を示しています。
パブリック施設のトイレはさまざまな人が利用しニーズも多様なため、トイレの選択肢の幅を広げることが求められています。現場の特性や利用者に応じて一人でも多くの人が利用しやすいトイレを整備していくことの重要性はますます高まっています。同時に、さまざまな人がトイレで抱える困りごとを知るなど利用者同士の相互理解も大切な視点となっています。

性的マイノリティのトイレ利用に関するアンケート結果の詳細についてはこちらをご覧ください。
関連情報はこちらをご覧ください。

今後も、TOTOが実施した調査結果や、マーケティング情報を継続的に配信していきます。レポートに関するご意見・ご感想がございましたら、下記アンケートへご自由にご記入ください。また、より詳細な調査結果、配慮ポイント、現場事例等をご紹介するセミナーを各種ご用意しています。

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