「貯める」から、その都度「沸かす」へ。必要な分だけを、必要な時に。

〜独自技術が実現するパブリックトイレの湯切れ解消と複数台設置の両立~

2026.06.23

パブリック物件において、利用頻度が高い環境でのウォシュレットの「湯切れ」対策と、電気容量の制約への対応の両立は、実現が困難なテーマでした。今回、新たに品揃えに追加されたパブリック向けのウォシュレット®PP、ウォシュレット®一体形便器GGA-Pや、ホテル向けウォシュレット®一体形便器・ホテル向けウォシュレット®HXは、それらの課題を解決することを目指し、独自技術「エコウェーブ洗浄」により快適性の維持と定格消費電力の削減を両立させました。本記事では、その特長とそれを支える新技術についてご紹介します。

「貯める」から、その都度「沸かす」へ。サステナブルプロダクツとして環境に配慮

TOTOは「環境配慮」と「きれい・快適」の両方を充実した商品を開発し、「サステナブルプロダクツ」と定義しています。この「サステナブルプロダクツ」をグローバルで普及させることにより、地球環境に配慮した、豊かで快適な社会の実現に貢献していきます。
今回の商品も節電や、商品使用時に発生するCO2削減に貢献するサステナブルプロダクツとして位置付けパブリック向けのウォシュレットの瞬間式化を進めています。

公共施設における設置制約と貯湯式の現状と湯切れのリスク
オフィスや商業施設などの公共施設では、予算や設置スペースの都合上、電気設備の容量に制約があるため、電力消費のピークが低く、同一回線への複数台設置が容易な貯湯式が多く採用されてきました。
しかし、公共施設のトイレは利用回数が多く、連続で使用されることも多いため、湯切れを起こすリスクがあります。TOTOのアンケート調査でも、26%の利用者が公共施設で温水洗浄便座を使用した際に湯切れを経験したという結果が出ています。

瞬間式がもたらすエネルギーの削減と経済性
瞬間式は、24時間お湯を保温し続ける貯湯式と比較して「待機電力」が大幅に少なく、使う瞬間だけお湯を温めるため、トータルでの消費電力量を抑えられ経済的です。

消費電力のピークを抑えながら、快適性を両立する「エコウェーブ洗浄」の技術

消費電力のピークを抑えながら、湯切れのないおしり洗浄を実現するための洗浄方式「エコウェーブ洗浄」をご紹介します。
ウォシュレットが設置されている多くの公共トイレの現場では、回路数に制約があり、1回路に複数台を設置するケースが多く存在します。また1回路あたりの電気容量にも制約があります。そのため、複数台を連立設置する場合は定格消費電力を抑える必要があります。

快適性を維持しながら吐水量を絞る独自技術
ウォシュレットで使用するお湯を作るのに必要な電力は、吐水量と上昇温度で決まります。
そこで、ウォシュレットの快適性のために吐水温度を維持しながらも、吐水量を絞ることに着目しました。吐水量を減らしても洗い心地が落ちないように、水の中に空気を入れる「気泡混入技術」と、おしりの位置で大きな水玉を作るために定期的に水を出す「脈流技術」により誕生したのが「エコウェーブ洗浄」です。

その他の消費電力のピークを抑える工夫
季節によって給水温度は変わります。給水温度が低いと、お湯を温めるのに必要なエネルギーが大きくなります。表は、2023年度の東京都の1日平均水温です。エコウェーブ洗浄は、季節によって異なる給水温度に応じて吐水量を変化させる制御を追加し、寒い時期でも温かく十分な洗浄感を確保できるようにしました。この他にも、温水吐水中は暖房便座の出力を制御するなど、ウォシュレットトータルでの消費電力のピークを抑える工夫が施されています。

同一回路に3台設置可能、ホテルユニットバスの1回路にも対応
さまざまな工夫により、「定格消費電力532W」とし、「同一回路に複数台設置ができる」瞬間式を実現しました。例えば、20Aの同一回路に3台のウォシュレットを設置することが可能です。
ホテルの浴室に採用される洋風ユニットでは、ユニット内の照明・換気扇などの器具とともにウォシュレットが1回路に設置されることがありますが、このような場合でも問題なく設置ができます。また、入室してカードキーで主電源を入れた直後でも、すぐにお湯の出るウォシュレットが使えゲストの快適性も向上します。

貯湯式から瞬間式へと進化したパブリック向け新商品ラインアップ

上記の工夫により、パブリック向けウォシュレットが貯湯式から瞬間式に進化しました。新しくなった商品の特長をご紹介します。

【ウォシュレット®PP】
快適性と清潔性を備えた瞬間式のベーシックな機種「ウォシュレット®PP」。「ノズルきれい」や「プレミスト」を搭載し、より薄いフォルムとなりました。リモコンは、薄型デザインの「エコリモコン」です。シートタイプの最上位機種で、機能の充実したアプリコットPだけでなく、今回発売されたウォシュレット®PPによって、貯湯式しか選択できなかった現場にも幅広いシーンで瞬間式のウォシュレットをご使用いただけるようになりました。

【ウォシュレット®一体形便器一体型便器 GGA-P】
従来品よりも製品の高さを抑えたすっきりとしたデザインです。

【ホテル向けウォシュレット®一体形便器、ウォシュレット®HX】
ホテル向けウォシュレットの定番商品も瞬間式に進化しました。

詳しくは各商品のページをご確認ください。
2026年8⽉新商品 パブリック向け「ウォシュレット®PP」/パブリック向けウォシュレット®⼀体形便器「GGA-P」のご紹介

今後も、TOTOの商品における技術をご紹介していきます。施設では、ご紹介した技術の体感展示もございます。より詳しい情報は、テクニカルセンターご来場の際に、専用スタッフよりご説明させていただきます。またこのサイトへのご意見ご要望がありましたら自由にご記入ください。

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