ディスカッションイベント

「新しい人間の在り様について考える」

本展を契機に、万博の枠にとらわれない、より発展的な建築の議論として、ナビゲーターに建築家の廣岡周平氏をお迎えし、20組以外のゲストを交えたイベントを開催します。
本イベントはライブ配信を予定しております。こちらからアクセスしてお待ちください。
TOTOギャラリー・間公式YouTubeチャンネル

ナビゲーター廣岡周平氏からのメッセージ

「展示の中に、万博に参加した20組の当事者たちの思考と実践のプロセス、そして問いが現われている。 では当事者たちが想定したそれを使っていく人間には、どのような在り様を期待したのだろうか? 万博の最中にこの建築たちを使う人間の根底には、祝祭性や非日常性がある。 そんな彼らにも「使う・つくる・関わる」が積み重なってできる「日常」があり、この体験を持ち帰って各自の「日常」を変革してこそ、次の新しい建築が生まれるはずだ。 つまり「新しい建築」は、この日常を変革する「新しい人間の在り様」と共に現れる。 このイベントでは、20組以外の同年代の建築家たちが取り組む日常を変革しうるような実践と、万博会期後の構想や、この経験を経たからこそ20組が手に入れた当事者としての考察を重ね合わせ、明日に向かう人間の在り様を議論したい。

PERSIMMON HILLS architects
廣岡周平

開催概要(各回共通)

時間
14:00-17:00(予定)
プログラム
14:00-15:10 出演者のプレゼンテーション
15:10-15:20 休憩
15:20-17:00 ディスカッション
参加方法
事前申し込み不要。直接会場にお越しください。参加無料
場所
TOTOギャラリー・間(港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)
問合せ先
TEL. 03-3402-1010
注意事項
プログラムは予告なく変更することがございます。
お座席は自由席となります。また人数分のお席をご用意できない場合がございます。
イベント中の撮影、録音はご遠慮ください。
本イベントは、ライブ配信を予定しております。こちらからアクセスしてお待ちください。
TOTOギャラリー・間公式YouTubeチャンネル

ナビゲーター

廣岡周平(Shuhei Hirooka)

1985年大阪府羽曳野市生まれ。2008年関西大学工学部建築学科(江川直樹研究室)卒業。2010年横浜国立大学大学院Y-GSA 修了。2011~15年SUEP.。2015~2016年大成建設設計部。2016年からPERSIMMON HILLS architectsを柿木佑介と共同主宰。現在、明治大学、東京理科大学非常勤講師。

第1回ゲスト

© Jumpei Suzuki

常山未央(Mio Tsuneyama)|HOLES

1983年神奈川県生まれ。2005年東京理科大学卒業。2005~06年Bonhôte Zapata Architectes(スイス)研修。2006~08年スイス連邦政府給費生。2008年スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)修了。2008~12年HHF Architects(スイス)。2012年mnm設立。2015〜20年東京理科大学助教。2020〜21年同校特別講師。2022~23年EPFL客員教授。2023~24年コロンビア大学特任准教授。2024年能作文徳とともにHOLES設立。

五十嵐敏恭(Toshiyuki Igarashi)|STUDIO COCHI ARCHITECTS

1984年埼玉県生まれ。2006年ものつくり大学建設学科卒業。2006~14年門一級建築士事務所勤務。2014年STUDIO COCHI ARCHITECTS設立。おもな作品に「志堅原の家」(2022)、「西崎の家」(2023)、「具志頭の工房」(2024)など。

© Moeko Ishiguro

正田智樹(Tomoki Shoda)

1990年千葉県生まれ。転勤族の父と共に、フランス、インドネシア、中国、ベルギーを高校卒業まで転々と移り住む。2014~15年には東京工業大学塚本由晴研究室にて『WindowScape3 窓の仕事学』(フィルムアート社、2017)で日本全国の伝統的なものづくりの工房の調査を行う。2016~17年イタリアミラノ工科大学留学。現地ではSlow Foodに登録されるイタリアの伝統的な食品を建築の視点から調査。2017年東京工業大学建築学専攻修士課程修了。2017~18年Slow Food Nippon 調査員として、日本の伝統的食品生産を調査。2018年より会社員として建築の設計に携わる。

大橋正司(Shoji Ohashi)|サイフォン合同会社

2009 年にサイフォン合同会社を創業。専門は情報設計。
国立国会図書館の検索サービスなどの業務向けシステムから子育て世代向けアプリ開発まで、サービスデザインから組織デザインまで幅広く手掛け、仮説検証からプロトタイピング、テスト、リリースまで並走しながら、サービスを支える仕組みづくりを支援。

黒沢健二(Kenji Kurosawa)|サイフォン合同会社

リサーチ〜サービスデザインの新規事業開発領域を中心に、まち/地域に新たな可能性を提案。近年では新潟県小千谷市ひと・まち・文化共創拠点「ホントカ。」などの公共文化施設の情報環境づくり(実空間-デジタル空間の融合含む)にも携わる。

第2回ゲスト

須藤 剛(Tsuyoshi Sudoh)|須藤剛建築設計事務所

1980年埼玉県生まれ。2003年法政大学工学部土木工学科卒業。北川原温建築都市研究所などを経て、2012年須藤剛建築設計事務所設立。おもな作品に「神田ポートビル」(2021)、「ニシイケバレイ」(2021,2025)、目白通り裏の住宅(2024)など。

岩田祐佳梨(Yukari Iwata)

筑波大学芸術系准教授。NPO法人チア・アート副理事長。専門は医療・福祉空間のデザイン、コ・デザイン。博士(デザイン学)。2011年より筑波メディカルセンター病院アート・コーディネーターを務める。2017年チア・アート設立。2018~2020年東京工芸大学工学部建築学科助手。2019年よりアートミーツケア学会理事。2024年より現職。

土井 亘(Wataru Doi)|ドットアーキテクツ

1987年 神奈川県⽣まれ。2013年慶応義塾⼤学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。Studio Mumbai Architects を経て2014年にドットアーキテクツ参画。現在、京都市立芸術大学特任講師、京都芸術大学非常勤講師。2024年スイス連邦工科大学チューリッヒ校客員講師。

第3回ゲスト

馬場拓也(Takuya Baba)| 社会福祉法人愛川舜寿会理事長

1976年神奈川県生まれ。大学卒業後、外資系アパレル企業を経て、2010年に2代目経営者として現法人に参画。特養の庭を地域開放した「ミノワ座ガーデン」、市民の語り場「あいかわ暮らすラボ」を運営。障がいの有無によらず共に育ち合うインクルーシブ保育園「カミヤト凸凹保育園plus」を2019年に開園。2022年には地域共生文化拠点「春日台センターセンター」、洗濯デリバリーサービス「洗濯文化研究所」を開設し、「グッドデザイン金賞」を受賞。(設計を担当した金野千恵氏は、本作で「2023日本建築学会賞(作品)」を受賞。)
主な著書に『介護業界の人材獲得戦略』(幻冬舎、2015)、『わたしの身体はままならない』(共著、河出書房新社、2020)、『壁を壊すケア』(共著、岩波書店、2021)『6人の異彩なリーダーから学ぶ 保育の未来像』(共著、中央法規出版、2025)など。日本社会事業大学大学院福祉マネジメント修士課程修了。

© Koji Maeda / Ushiro

百枝 優(YU Momoeda)| 百枝優建築設計事務所

1983年長崎県生まれ。百枝優建築設計事務所代表。九州大学BECAT特任准教授。一級建築士。2006年九州大学芸術工学部環境設計学科卒業。2009年横浜国立大学大学院Y-GSA修了。 隈研吾建築都市設計事務所を経て、2014年に 百枝優建築設計事務所を設立。 主な受賞に「AR Emerging Architecture AWARDS 準大賞」(2018)、「日本建築美術工芸協会芦原義信賞」(2021)など。

湯浅良介(Ryosuke Yuasa)| Office Yuasa

2010年東京藝術大学大学院修士課程修了。内藤廣建築設計事務所を経て、2019年Office Yuasaを主宰。2019年から東京藝術大学教育研究助手、2024年から多摩美術大学准教授。主な作品に、「FLASH」、「となりはランデヴー」、「波」、「LIGHTS」、「MARIE」など。主な受賞歴に東京藝術大学吉田五十八修了制作賞受賞、東京建築コレクション内藤廣賞、第9回ap賞入賞、SDレビュー2023槇賞など。主な著作に『HOUSEPLAYING No.01 VIDEO』(OFFICE YUASA、2022)、『PATH』(盆地Edition、 2023)。

榮家志保(Shiho Eika)| EIKA studioo

1986年兵庫県生まれ。2009年京都大学工学部建築学科卒業、2012年東京藝術大学美術研究科建築専攻修了。同大学院在学中にトルコ・イスタンブールのミマール・シナン美術大学へ交換留学。2012年~2025年大西麻貴+百田有希/o+h。2018~2021年東京藝術大学教育研究助手。2019年EIKA studio主宰。現在京都大学助教。第8回JIA東海住宅建築賞2021 東海住宅建築賞、Under 35 Architects exhibition 2021 出展。