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限界デザイン 人類の生存にむけた星の王子さまからの贈り物
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限界デザイン
人類の生存にむけた星の王子さまからの贈り物

三宅理一=著

   

定価1,890 円(本体=1,800 円+税)
2011 年11月18日発行
四六判(128×188)、並製、320頁
ブックデザイン:中島英樹(中島デザイン)
ISBN 978-4-88706- 322-8

● お知らせ
本文中に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
正誤表はこちらから。

 
 

限界から見える建築の必然
タイトルの「限界デザイン」とは、現行の過剰なまでに付加物をまとっている建築に対して、今一度人間の原点に立ちもどり、人間と建築のぎりぎりのあり方を前提に発想した無駄を削ぎ落とした究極のデザインを指します。そればかりでなく、空間や素材の限界性能に挑戦し、そこから先導的なデザインを提案する、というニュアンスも含んでいます。
 現在、地球に住む69 億人のうち、10 億人を超える人々が「スラム」と呼ばれる劣悪な環境に住んでおり、今後その数は大幅に増加するといわれています。住まいは、水や食糧と並んで人類の生存にとってもっとも基本的な要件ですが、グローバルに眺めるとそれが危機的な状況にさらされていることがこのことからもよくわかります。人類が始まって以来存在する住まいの本来的な役割は、「いかに安全で安心な居場所を確保するか」という点に尽きるといってもよいでしょう。豊かであるはずの地球が、実際には人口の不均衡、富の偏在、災害や戦争、環境破壊などによって機能不全に陥っています。
 極限的な状況下において成立する人間の住まいや関連施設の計画やデザインのあり方とはどういうものか。生活の根源の場としての建築(住まい)には何が最低限必要であるのか、限られた資材や人的資源をもって何ができるのかを問わなければならない……。本書は「限界デザイン」的発想によって生み出された過去のさまざまな事例をもとに、現代人たる私たちが、今後どのような姿勢を保つべきかを説くものです。
 なお、本書はTOTO 出版の新シリーズ「TOTO 建築叢書」の第1 弾として発行するものです。
「TOTO 建築叢書」についてはこちら。

 
コンテンツ

 
はじめに
第1部 人は究極においてどのような家に住むのか
星の王子さまの住まい
「高貴なる未開人」をめぐって
スラムか遊牧か

第2部 生存のための限界デザイン
戦争罹災者を受け入れた木造団地
――カピュラ集合住宅
鉄の技術を難民用一時住宅に
――プルーヴェの6-6 メートル住宅
砂漠のリセトルメント計画
――クルナ・エル・ジャディーダ
極地に建つ究極のプレファブ建築
――昭和基地の南極観測基地
ベトナム難民のための震災仮設住宅
――紙のログハウス

第3部 地球市民としての建築家たち
リロケーションによる文化の組み替え
学校という贈り物
東日本大震災に際した避難所の住まい方

結論 「限界デザイン」とは
註釈
あとがき
クレジット
著者略歴

監修者

三宅理一 Riichi Miyake

1948 年、東京生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程を経て、パリ・エコール・デ・ボザール卒業。工学博士。芝浦工業大学、リエージュ大学、慶應義塾大学、パリ国立工芸院で教鞭をとり、現在、藤女子大学教授。建築史、地域計画、デザイン理論、遺産学を専攻。世界各地で地域振興、デザイン促進事業に関わり、国際機関等とともに開発途上国の持続的発展プログラムを手掛ける。主要著書として『異界の小都市』(TOTO出版、1994-96)、『次世代街区への案』(監著、鹿島出版会、1998)、『近代建築遺産の継承 日仏都市会議2003 都市の21 世紀「文化をつむぎ、文化をつくる」(2)』(監著、鹿島出版会、2004、全2 巻)、『負の資産で街がよみがえる―縮小都市のクリエーティブ戦略』(学芸出版社、2009)、『パリのグランド・デザイン―ルイ十四世が創った世界都市』(中央公論新社、2010)、『秋葉原は今』(芸術新聞社、2010)など多数。
 
 

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