「東京理科大学」は、葛飾キャンパスに、薬工連携をはじめ、分野を超えた融合・連携を活性化させる「共創棟」を新設。低層部の交流スペースと高層部の研究空間と明確に役割を分離した構成で、トイレもそれぞれにふさわしく、大学関係者(発注者)と設計者による「共創」のプロセスを経て実現したモデルケースとなる空間となった。

建築概要

所在地 東京都葛飾区新宿6-3-1
施主 学校法人 東京理科大学
設計 株式会社 日建設計
施工 大成建設株式会社
敷地面積 約41,070㎡
建築面積 約3,516㎡
延床面積 約37.989㎡
階数 地下2階、地上11階
構造 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
竣工年月 2024年9月

特長

建物の特徴

1881(明治14)年に創設した「東京理科大学」は、2024(令和6)年に、葛飾キャンパスに「共創棟」を新設。薬工連携をはじめ、分野の垣根を超えた融合・連携が活性化するとともに、新たな交流が生まれることで、葛飾キャンパスから世界に影響を与えるイノベーションが創出されていくことを目指している。共創棟は、低層部の共用空間と高層部の研究室からなる役割を明確に分離した構成。低層部は、1Fの開放的なオープンスペースからの吹き抜けへと視線が抜け、段差が緩やかに連続した空間。高層部の研究室は、研究に集中できる探求の場として設計され、11Fには共同研究フロアなどが設けられている。「共創棟」の目的を実現する、学生や研究者同士の交流を促進するためのさまざまな工夫が施されている。

トイレの特長

1Fは、学生が集まる活動的な開放感のある交流フロアであるが、トイレ空間は、あえて男女ともに一部の機能をパーソナル化。交流スペースとは異なる素材感を用いて、気分をリフレッシュして落ち着ける空間とした。設備面では既存棟と同様のスペックを採用し、メンテナンス性を確保。また、ポストコロナの新しいトイレとして、非接触で手洗いできる自動水栓や自動水石けん供給栓を設置。さらに、維持管理の手間軽減や防犯対策の観点から「TOTO CONNECT PUBLIC」を一部に導入。理工系大学という男性が多い環境であったが、薬学部が葛飾キャンパスに移転して女性比率も向上、次代を見据えたトイレを大学関係者(発注者)と設計者による「共創」のプロセスを経て実現したモデルケースとなる空間となった。

採用商品

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