北海道最大のターミナル駅「札幌駅」は、北海道新幹線札幌延伸に伴い、在来線改札内のトイレを改修。JR北海道らしさを演出した空間に、キッズトイレや男性トイレのパウダーコーナーを新設、さらに個室完結型の共用トイレを設置するなど、さまざまなお客様が利用しやすいトイレに生まれ変わった。

建築概要

所在地 北海道札幌市北区北6条西4-1-1
施主 北海道旅客鉄道株式会社
設計 株式会社JR東日本建築設計
施工 鉄建・札建 札幌駅新幹線高架橋支障移転工事 特定建設工事共同企業体
建築面積 188.8㎡(トイレ)
階数 地下1階、地上2階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2025年3月

特長

改修の経緯

「札幌駅」は、北海道最大のターミナル駅。このたび、北海道新幹線札幌延伸に伴い、新幹線駅の新築と在来線駅の改修を実施。在来線駅は、1988(昭和63)年の高架化から36年経過し、設備の老朽化が見られることから、駅全体のリニューアル工事を進めている。道内だけではなく、国内外から来道するお客様にも使いやすく快適な駅にするため、リニューアルの概要は、駅北側の外観改良、駅機能の再配置やエキナカ商業施設の拡大など、お客様の利便性向上と環境に配慮している。以前は2ヶ所に配置されていた改札内トイレを1ヶ所に集約し、2024(令和6)年12月に男性トイレ、2025(令和7)年3月に女性トイレをリニューアル。「札幌駅」は、北海道の新たな玄関口としてふさわしく生まれ変わろうとしている。

トイレの特長

旧改札内トイレは前回の改修から11年経過し、清掃性が悪く、においの問題のほか、待ち列がわかりづらいなどの課題があった。改修にあたっては、利便性や維持管理についてJR北海道建築社員全体でアイデアを出し合い、利用者が使用しやすいトイレとなるよう配置計画や設備更新を実施。設備配管や清掃労力の低減、器具数を維持しながらゆとりを持った空間を創ることを目標とした。コンセプトは"迎え入れる「温かみ」のあるトイレ"。白と木目の色調で全体に清潔感と温かみを持たせ、手洗いの照明は車両をイメージした形状とするなど、JR北海道らしさを演出。さらに、キッズトイレや男性トイレのパウダーコーナー新設、個室完結型の共用トイレ設置など、さまざまなお客様が利用しやすいトイレへと整備された。

採用商品

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